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海の古書店

本のこと、心に浮かんだことを綴ります。香りのお店「Atmosfera」:http://atmosfera-kamakura.com/ お問い合わせ: books@good.memail.jp


by uminokosyoten

海辺の本棚『抽斗のなかの海』

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皮膚感覚の優れた人だと思いました。
優れたというよりもむしろそれを基盤にして感性の枝が広がっているような。

読んでいて楽しくて、
自分の心の隅に縮こまっていたものが伸びをして出てきてくれたような気がしました。
かじって食べてしまうほど鉱石が好きな人、
初めてでした。

内緒にしておきたいこと(秘密)はその人にとってとても大切なもの。
その秘密を、「わたし、こんなこと好き」と優しく呟かれるような読後感。


夏の夕涼みにまどろみとともに読み続けたい本。

「うわのそら」の時間の大切さ。
お母様の書き続けられている物語、終わらない物語のこと、
素敵だと思いました。






『抽斗のなかの海』→

















by uminokosyoten | 2019-07-27 09:00 | 本読み便り