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海の古書店

本のこと、心に浮かんだことを綴ります。香りのお店「Atmosfera」:http://atmosfera-kamakura.com/ お問い合わせ: books@good.memail.jp


by uminokosyoten

海辺の本棚『ライラック通りのぼうし屋』

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ライラック通りのぼうし屋をある日訪ねてきた羊の注文は、
自分の毛で30個のトルコ帽を作って仲間たちに届けて欲しいというもの。
そうすれば、彼らに救いがあると。

不思議な不思議なお話は、
人の営みの哀しさを根底にたたえながら、
呼応し合う愛情によってこそ人が救われると語りかけてきます。

ぼうし屋が消えてしまった間、
それでも仕事場を整え、ミシンに油をさす奥さん。
物語の主軸ではないけれど、
こんなところに大切なものを潜ませる安房さんの優しさに惹かれます。


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『ライラック通りのぼうし屋』→



こちらはなかなか手に入れにくい状態のようです。
図書館でぜひ。












by uminokosyoten | 2019-04-23 07:05 | 本読み便り