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海の古書店

本のこと、心に浮かんだことを綴ります。香りのお店「Atmosfera」:http://atmosfera-kamakura.com/ お問い合わせ: books@good.memail.jp


by uminokosyoten

pecoraの本棚『ku:nel2013年 11月号』

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アイルランドに妖精を探しに。
こんな旅は面白そうで、でもちょっと怖いかしら。
ケルトの人たちの世界の捉え方。
キリスト教と融合する中で形を変えていった伝承。
文化の大きな流れを感じる特集でした。

心の弱いところを埋めるために、
人が自然から受け止めてきたたくさんのメッセージ。

見えないけれど存在するもの。

ある人には見えないけれど、
ある人には見えるもの。

日々の暮らしの中で、
私は最近、見えないものの声によって動いている時間の方が多くなったように思います。
年齢を重ねることは、
見えないものとの対話が熟成してゆくことでしょうか。

幼い頃、人はとても多くの見えないものと対話していたはずです。
それがだんだん間遠くなり、忘れかけて。
やがてまた老いてゆく中で、その対話を取り戻してゆくのかもしれません。


お彼岸は季節の節目にきちんとご先祖様と向きあう慣習。
日本人もまたケルトの「妖精」に似たものを伝承してきた民族だと思います。



後半の特集で肥薩線人吉駅のお弁当売りの方が取材されていました。
母の好物だった栗弁当。
父の郷里へ向かう汽車がこの駅につくと必ず買っていました。
おじいさんの笑顔、美しいですね。




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人吉にもきっとたくさんの「妖精」が住んでいるに違いありません。
懐かしい川が流れる森の中の街です。



『ku:nel2013年 11月号』→











by uminokosyoten | 2019-03-20 07:05 | 本読み便り