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海の古書店

本のこと、心に浮かんだことを綴ります。香りのお店「Atmosfera」:http://atmosfera-kamakura.com/ お問い合わせ: books@good.memail.jp


by uminokosyoten

横浜心景「石井桃子展」

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昨日はこの方と一緒に横浜の神奈川県立近代文学館へ。







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港の見える丘公園はばらの季節を迎える準備で庭師さんたちがあちらこちらに。
美しい庭園ですね。






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マリーゴールドの眩しい色。






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ばらも少しずつ開き始めていました。
満開の時を想像するだけでドキドキ。





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緑の王様の椅子でしょうか?
ふかふか!




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「石井桃子展」。
お客様に教えていただいて駆けつけました。

石井さんの人生は人への愛で満ちていて。
子どものための本作りから農業へ、やがてアメリカ留学。
そして、再び日本での子どもたちのための新たな試み。

「おとなになってからのあなたを支えてくれるのは、
子ども時代のあなたです」

入り口に掲げられた石井さんの言葉が全てを物語るように。
一人一人の人生の糧となるような本たちを世の中に送り出し、
自宅に設けた子ども文庫で子どもたちと一緒に本を楽しみながら地道に活動を続けられて。

くまのプーさん、ピーター・ラビット、うさこちゃんetc.
翻訳と創作と、そのすべてに全力を注いで自らに妥協を許さなかった人。

ヴァージニア・リー・バートンやエリナ・ファージョンとの出会い。
朝倉摂、中川宗弥など画家たちとの出会い。
そして、多くの作家仲間たちとの切磋琢磨の中から生まれてきた児童文学の導き手。
石井桃子という存在の大きさをあらためて知ることができました。
絵本の試行錯誤のプロセスがよくわかる貴重な資料や絵本の原画も展示されています。

展覧会は24日まで。
よろしかったら。




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旅立てる人のやさしき言の葉は
すじ雲描く空の半紙に

瑠璃




昨日は優しい友人の旅立った日。
優しさはずっと、ずっと。









by uminokosyoten | 2018-09-19 07:00 | 鎌倉心景