ブログトップ | ログイン

海の古書店

本のこと、心に浮かんだことを綴ります。香りのお店「Atmosfera」:http://atmosfera-kamakura.com/ お問い合わせ: books@good.memail.jp


by uminokosyoten

鎌倉心景「言葉」

鎌倉心景「言葉」_a0135581_22464648.jpeg





四国の友人が所用で上京し、
鎌倉に立ち寄ってくれました。


朝早く到着した彼女と駅で合流。
向かったのは由比ヶ浜のパパイヤ。


海を眺めながらご主人の思い出をたくさん話してくれて。

「喋ると楽になるの」と彼女。







鎌倉心景「言葉」_a0135581_22472535.jpg



ラッテリア・べべでランチ。
前菜のバランスがとても良かった。



「ベストのパートナーだったのよ、お互いにとって」








鎌倉心景「言葉」_a0135581_22480465.jpeg



八幡様の蓮池は花が多くて。







鎌倉心景「言葉」_a0135581_22494659.jpg




和辻哲郎邸を眺めながら。


「喪失感を埋めるなんて無理だわ、絶対に」








鎌倉心景「言葉」_a0135581_22502085.jpeg




古我邸のバックヤードガーデンカフェへ。





鎌倉心景「言葉」_a0135581_22505731.jpeg




「本を読んでいて気持ちにぴったり重なる言葉に出会うと嬉しい」

どんな本?

「最近では松家さんの『光の犬』」








鎌倉心景「言葉」_a0135581_22542876.jpg



ブンブン紅茶店でこのケーキを食べながら。


「あの人がいると、友達もあまり必要なかった」

幸せなご主人ね。

「長生きして私のそばにいてくれたらもっと幸せだったのに」



学生時代、歌舞伎や浄瑠璃を観にゆくときはいつも彼女が一緒でした。
舞台の上の悲恋にどれほど二人で心揺さぶられたことかしれません。
昨日は、そんな彼女がヒロインの1日でした。




鎌倉心景「言葉」_a0135581_22533800.jpeg





蜩の声を求めて仰ぎ見る
緑の風に君は抱かれて

瑠璃



ご主人が好きだったというひぐらしの声を聞きながらおしゃべりをして、
笑顔で帰っていった彼女。
彼女は喋ることで少しでも楽になれたかしら。













by uminokosyoten | 2018-07-27 07:00 | 鎌倉心景