海辺の本棚『すみれノオトNo.41』

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水害のことで心落ち着かない京都から届いたお便り。
その中にあったリトルプレス『すみれノオトNo.41』。
テーマは「手紙が書きたくなったら」。

送り主のYさんは香りのお客様。
いつも丁寧なお手紙をくださって、
そして、いろんなご縁をくださいました。
鎌倉にも遊びに来てくださって、
お手紙通りの可愛らしくて優しいお嬢さんでした。



『すみれノオト』。
早川茉莉さんが作り続けていらっしゃる香るような小さな冊子。


開いて最初に目についたのは北園克衛の詩でした。




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「朝の手紙」

夏はお洒落なポエムの季節です
グロキシニヤの花の陰で
あなたの手紙は読んでしまつた
ホテルの甘いゼリイのやうに
お!ボンジユウルも言はずに雨が降る


当時の文字づかい、それだけでロマンチック。
グロキシニアはこんな花だそうです。


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(画像は花のサイトからお借りしました。)






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そして、とても素敵だと思ったのは
熊井明子さんから早川さんに送られたお手紙と
「白薔薇香水インキ」。
ああ、どんな香りでしょう!

資生堂から1933年に発売されたお品だそうです。





小さな冊子の中にたくさんの夢と可能性を秘めて、
そして現実を直視する眼差しも忘れない。
早川茉莉さんの編集の細やかさと確かさが、
この冊子の中に生き生きと脈打っている。
そんな心地がしました。


あなたもお手紙、書いてみませんか?
気づかなかったご自分に出会えるかもしれませんね。






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by uminokosyoten | 2018-07-12 07:00 | 本読み便り