読書『野良猫を尊敬した日』

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図書館からお借りして、
最初の章で衝撃を受けて、
ずっとそばに置いておきたくて、
返却期日本日まで、
その表紙を眺めていた本です。



今回の穂村さんはもちろんいつもの穂村さんです。
でも時々すごく鋭利なカミソリをキラリと光らせて油断なりません。
私が釘付けになった文章は次の通り。
説明無用の文章ですね。


<去年、山田航くんという若い歌人と対談をした時のこと。
トークが終わって、最後の質疑応答の時間に、客席からこんな質問を受けた。
「もしも、短歌と出会っていなかったら、どうしていたと思いますか」
えー、どうだろう、と私は思った。
が、隣に座っていた山田くんは即答した。
「自殺していました」
会場がどよめいた。
私は、あーっと思った。
こんな身近にも天職ギンギンの人がいたのか。
この答えの後では、どんな言葉も力を失ってしまう。
現に、「何か他のジャンルの書き物をしていたと思います」という私の発言は、
ふわふわと宙を漂ってどこかに消えてしまった。
誰にも届かない。嘘ではない。
だけど、それだけじゃ駄目なんだ。>(P.9)


『野良猫を尊敬した日』→







 

by uminokosyoten | 2017-06-15 07:31 | 本読み便り