No.1336「邸宅美術館の誘惑」Sold
2015年 03月 30日
日本版『エスクァイア』副編集長を務めた著者が、学生時代から長い時間をかけて何回も現地に赴き、そこから紡ぎだしたアートルポ。
「邸宅美術館」とは「最初から美術館として建てられたものではなく、自宅に飾られていたコレクションを、自宅ごと公開したもの」をさすのだそうです。
登場するのは、 バーンズ財団 、イザベラ・スチュアート・ガーデナー美術館、シャンティイ城コンデ美術館、ペギー・グッゲンハイム・コレクションなど15の美術館、。
それらの個性的なコレクションと独特な調度が作り出す空間は、普通の美術館より一層人間の「意思」を感じさせてくれるような気がしました。
世界的な名作がこんなにも個人蔵であったのかと、驚くことしきりの私でもありました。
さらに著者の闊達な文章に導かれてそれぞれの美術館の扉を開くうちに、私が惹かれていったのはコレクター自身のドラマでした。
ほんとうに興味深い人たち。
特にペギー・グッゲンハイムのスケールの大きな人生には圧倒されました。
こういう人たちが芸術家を育て、美術を世に広める働きをしてくれたのだということを改めて思った次第です。
いくつ言葉を重ねるよりも画像をご覧いただいたほうがよいですね。
アートの世界の悲喜こもごものドラマを名作とともにお楽しみいただけましたら。
「邸宅美術館の誘惑」◆Hold
値段:
送料:164円(ヤマトメール便)
状態:きれいです。
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Sold
なお、3/31をもちまして「古書蚤の市」はしばらく休業させていただきます。
by uminokosyoten
| 2015-03-30 08:34
| Sold(本)