HAND&SOULへ「ムーン・ジャンパー」
2014年 11月 14日
月の光には不思議な力があること。
それは昔から言い伝えられてきました。
英語の「lunatic」の意味は月の力を敏感に捉えてのことでしょう。
クレヨンハウスでこの絵本を見た時、色彩の美しさに惹かれました。
月夜にはしゃぐ子どもたちの、日常から遊離した浮き立つ心。
気持ちの高揚と月光とともにある闇への不安がないまぜになって。
センダックの作品の中でも紫色の美しさの際立った絵本だと感じます。
ジャニス・メイ・ユードリーの詩を谷川俊太郎さんがてらいのない言葉で訳していらして。
誰もが感じたことのある、あの浮遊感を大人にも思い出させてくれる絵本になっています。
翌朝のお日様への期待で閉じられる月夜の夢を、あなたへ。
<「おやすみなさい、おつきさま」
ベッドは まっしろで、ひんやりしている、
まくらは よるのように ふわふわ。
おつきさまは、そらの うみを わたってゆく。
4にんは ねむって、あしたの おひさまを ゆめみる。>
「ムーン・ジャンパー」◆
行楽日和の鎌倉へ今日はこの本を連れて行きます。
鎌倉はきっと大勢の人でにぎやかですね。
皆様もどうぞ素敵な1日をおすごしくださいませ。
by uminokosyoten
| 2014-11-14 07:08
| HAND&SOUL