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海の古書店

本のこと、心に浮かんだことを綴ります。香りのお店「Atmosfera」:http://atmosfera-kamakura.com/ お問い合わせ: books@good.memail.jp


by uminokosyoten

鎌倉心景「明け方に目が覚めて」

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明け方に目が覚めて、雨戸を開けたら空に月。
朝は寒いから散歩に行けないのに
やっぱりこの時間になると体がお支度を始めてしまいます。

朝が好きなのは、
夜中に私の中に芽生えてきた煩悩の火を
清冽な空気が吹き消してくれるから。




世の中で一番苦手なことは何かしら?
私はおそらく、悪意で行われたことへの対処。
きっと人は自分の心の計りにはないものを投げつけられるのが
一番苦手なのではないでしょうか。


私だっていろんな煩悩を抱いています。
でも、それを人に投げつけるのは得手ではありません。
それを抱いて、だんだんそれが重くなって
いつしか病いになってしまう。
私のこの30年はそんなことの繰り返しでした。



そんな時間と悩みの末に
このごろようやく会得した悪意のスパイラルから抜け出す方法。
それはとても簡単なこと。
「相手の気持ちになって考えない」
これだけ。


およそ私が陥る悩みは、
「どんな気持ちでそんなことができたのかしら?」
というものだったように思います。

そう考え始めると、
「?」の連続になり自分が見えなくなってしまう。
そしてやがてそれが闇のスパイラルになって
気持ちを凹ませて、体をいためつける。

だから、やめました。
わかるはずのない相手の気持ちを考えることを。
わかる相手だったら、話してくれるはずだから。
わかる相手だったら、正面から向き合ってくれるはずだから。






朝が好き。
希望を与えてくれる朝が、
大好きな友人たちの笑顔が浮かぶ朝が好き。
「元気だよ!」
信頼し続けてくれた友人たちへの挨拶から始まる朝。
それは幸せの始まり。



あなたの朝もきっと幸せの始まり。
どうぞ心を明るく窓を開けて新しい空気を吸い込んでくださいね。




あらためて「おはようございます!」。




by uminokosyoten | 2018-01-11 06:23 | 鎌倉心景